ウェルネスこらむvol.01 足と姿勢の関係、知って得する話

つい忘れがちな足先。でも実は、負担の少ない姿勢をキープするために、大切な役割を果たしているんです。今回測定した『足はじ力』。聞き慣れないかもしれませんが、簡単に言えば足指で踏ん張る力のこと。この足はじ力が姿勢にどう関わるのかを説明するうえでポイントとなるのが、最近子どもから大人まで増えている『かかと重心』と『浮指』です。

かかと重心が姿勢の悪化を引き起こす?

かかと重心とは、体重がかかとに偏り、足の前方に十分乗らない状態です。この姿勢では、足指や足のアーチがしっかり機能せず、体重や衝撃を分散できません。その結果、体のバランスを取るために腰を突き出したり、肩を丸めて頭が前に出るような姿勢を取りがちになります。この不自然な姿勢は、首や肩に負担をかけるだけでなく、腰痛や肩こりの原因となることもあります。

放っておけない!浮指と足はじ力の低下

かかと重心が習慣化すると、次に起こるのが『浮指(うきゆび)』です。浮指とは、立っているときに足指が浮いていたり、床についていても踏ん張れない状態を指します。浮指の方は、足はじ力が極端に低下している傾向にあります。つまり、かかと重心のような足指を使わない生活習慣が、足はじ力の低下を招き、その結果、足先に体重をかけるのが難しくなり、さらにかかと重心が悪化して姿勢が崩れるという悪循環に陥っているのです。

姿勢 歩行力 バランス 認知機能

さらに、足指はバランスを取るためにも重要です。足はじ力が低下すると転倒やつまずきのリスクが高まり、近年の研究では認知機能にも影響する可能性が指摘されています。このように、足はじ力は私たちの健康にとって欠かせない要素なのです。

足指を意識して歩いてみよう!

足はじ力を高めるためには、「ながらトレーニング」が効果的です。特別な時間を取れなくても、普段の歩行時に足指を意識するだけでOK!その意識が、足指を使う習慣をつくり、体に良い循環をもたらします。まずは日常の中で、足指をしっかり使う感覚を楽しんでみましょう!